2023年12月04日
こんにちは。
「鏡面仕上げ」という言葉をご存じでしょうか。
読んで字のごとく、金属などの表面を磨き上げることで鏡のような状態に仕上げる事を指します。
包丁にも鏡面仕上げを施すことがあり、美術品としても評価されている日本刀のような美しさを引き出すことができます。
鏡面仕上げを施すことで具体的にどのようなメリットがあるのか、以下で解説していきたいと思います。
錆びにくくなる
鏡面仕上げにより、包丁の表面が非常に滑らかになるため、水や汚れが付着しにくく、それによって錆びにくくなります。
炭素鋼などの錆びやすい素材で作られた包丁にとって、鏡面仕上げはメンテナンスの手間を減らす効果があります。
特に和包丁は錆に強くない鋼材を使用している場合がありますので、鏡面仕上げをすることである程度の錆防止効果があります。
美観
光沢のある鏡面仕上げは見た目が美しく、高級感を演出します。映えです。
魚を捌く姿をカウンター越しにお客様に見ていただく時、高級感を演出することができます。
料理のプレゼンテーションを重視するプロの料理人や、キッチンのデザインにこだわる方にとって、魅力的な選択肢です。
汚れが付着しにくくなる
鏡面仕上げによって刃の滑らかさが増すと、食材に対する摩擦が減少し、よりスムーズな切り心地を実現できます。
汚れが付きにくくなり、包丁自体を清潔に保つことができます。特に魚や肉などの生ものを取り扱うことが多い環境で活躍します。
高鳳正國 玄海正國 伯鳳 伯井實 切付柳刃包丁 尺一 水焼 両面富士波 平鏡面 変わり水牛黒檀八角柄 白鞘・箱付
鏡面仕上げは道具を揃えれば誰でもチャレンジできますが、職人さんの仕上げたものは光沢や美しさが特に秀でています。
鋼材によって少しずつ表情も違いますので、まずは鏡面仕上げが施されている包丁を手に取ってみることをお勧めします。