2023年09月12日
こんにちは。
包丁は料理の最も基本的な道具であり、その形状や特性は地域や用途によって大きく変わります。
特に「薄刃包丁」はその名の通り刃が薄く、料理によってその性能を最大限に活かすものです。
薄刃包丁は主に野菜を繊細に切り分けるのに適しています。
刃が薄いために抵抗が少なく、きれいな切り口に仕上げる事ができます。
桂剥きや千切り、刻みなど野菜の調理の際に重宝します。
また、飾り切りに使用されることも多く、料理の美しさを重視する和食においては欠かせない包丁です。
最近では多くの薄刃包丁がステンレス鋼や高炭素鋼を使用しており、メンテナンスも比較的容易です。
また、薄刃包丁は関西と関東で形状が異なっており、食文化の違いによりそれぞれがその地域で使いやすい形状になっています。
関東
江戸型とも呼ばれています。
菜切り包丁や中華包丁に近い形状をしています。
千切りや刻み、桂剥きなど野菜の調理の際非常に使いやすい形状です。
國行の薄刃包丁 七寸半 本焼
関西
鎌形薄刃包丁とも呼ばれます。
江戸型との大きな違いは切っ先の形状です。
片側が丸く造られているので、飾り切りなど繊細な作業に適しています。
有次の鎌形薄刃包丁 八寸 霞 青鋼
薄刃包丁はその繊細さからプロの料理人にも愛用される一方、家庭での料理にもその特性は活かされています。
使いこなせば、料理の幅も一段と広がることでしょう。